200 eV以下の軟X線領域には、Li, B K吸収端やSi, P, S, Cl L吸収端があるため、化学や生物学にとって重要なエネルギー領域である。本研究では、低エネルギー領域の軟X線透過窓として、アルゴン窓を提案した。軟X線を分光する際に発生する高次回折光をAr L吸収端(240 eV)の吸収で取り除き、目的の一次回折光を取り出す。アルゴン窓が60 ~ 240 eVの低エネルギー領域の軟X線透過窓として有効であることをXAS測定から実証した。

200 eV以下の軟X線領域には、Li, B K吸収端やSi, P, S, Cl L吸収端があるため、化学や生物学にとって重要なエネルギー領域である。本研究では、低エネルギー領域の軟X線透過窓として、アルゴン窓を提案した。軟X線を分光する際に発生する高次回折光をAr L吸収端(240 eV)の吸収で取り除き、目的の一次回折光を取り出す。アルゴン窓が60 ~ 240 eVの低エネルギー領域の軟X線透過窓として有効であることをXAS測定から実証した。