ポリイソプロピルアクリルアミド(PNIPAM)は、純水と純メタノールには溶けるが、メタノール水溶液には溶けなくなる、共貧性溶媒効果を示すことが知られている。O K吸収端XAS測定に分子動力学計算と内殻励起計算による理論計算を組み合わせることにより、この共貧性溶媒効果のメカニズムを調べた。その結果、共貧性溶媒効果の発現は、PNIPAMにメタノールの塊が疎水性相互作用することで、PNIPAMの疎水性水和が壊されて、PNIPAMが凝集することが原因であることが分かった。

ポリイソプロピルアクリルアミド(PNIPAM)は、純水と純メタノールには溶けるが、メタノール水溶液には溶けなくなる、共貧性溶媒効果を示すことが知られている。O K吸収端XAS測定に分子動力学計算と内殻励起計算による理論計算を組み合わせることにより、この共貧性溶媒効果のメカニズムを調べた。その結果、共貧性溶媒効果の発現は、PNIPAMにメタノールの塊が疎水性相互作用することで、PNIPAMの疎水性水和が壊されて、PNIPAMが凝集することが原因であることが分かった。